Q
Second Opinion
20年前の測量技術と比較し、昨今の測量技術で再測量した結果、土地面積が減ったと言われました。言われただけなので本当かどうかわかりません。医療診断のよう…
20年前と今回の測量がどのような趣旨の測量かによって面積の相違の解釈が違ってきます。測量には2種類あります。一つ目は、「現況測量」という現況を測るだけの測量です。この測量は、法務局などに納められている図面などの資料をろくに調査せずに測量していることがあります。二つ目は、「確定測量」という、隣地の所有者と境界確認をする測量です。この測量は、隣地の所有者に境界を承諾していただく必要があるので、法務局や自治体の役所など公的機関に保存されている資料を一通り調査して境界を特定した上で進めます。以上を踏まえたうえで、考えられる原因として以下の3点あります。①「現況測量」と「確定測量」では面積に誤差が生じる場合があります。②20年前と今回、「現況測量」をしたとしても、測ったポイントが違っていた場合は誤差が生じます。③20年前と今回、「確定測量」をした場合は、例えば隣地の所有者がこの20年の間に測量図面を法務局に納めていたりした場合、それを根拠に計算すると面積が違ってくることがあります。面積には、「公差」という、許容される誤差があるのですが、セカンドオピニオン的な測量は、20年前と今回の測量が「確定測量」の場合で、かつ、今回測量した面積が「公差」を超えている場合に検討されたら宜しいかと思います。